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フォークリフト技能講習の服装について調べて、フォークリフト講習の服装|服の規定は緩い。割れるのはヘルメット・手袋・靴の3点にたどり着いた人へ。服はいらないと分かった。でも、記事の中で確認したはずです。ヘルメット・軍手・靴の3点は、機関によってばらばらで、しかも持参が基本でした。
会社や教習所が用意してくれるとは限りません。用意されなかったら、何を買えばいいのか。Amazonで「作業用ヘルメット」と検索すると、似たような型番が何十件も並びます。どれを選べば失敗しないのか、決め手がありません。
先に結論を書きます。使い心地でなく、規格で選ぶ。
使い心地は、買って使ってみるまで分かりません。でも規格は、買う前にページの表示だけで確認できます。
使い心地でなく、規格で選ぶ
あなたが確認すべきことは、これです。
買う前に確かめられるのは、規格だけ。
「使いやすい」「疲れにくい」は、使ってみるまで分かりません。書き手にとっての使いやすさと、あなたにとっての使いやすさが同じとは限らないからです。
一方、規格は違います。その製品が、決められた試験を通っているかどうか。これは表示を見れば、今日その場で確認できます。3点それぞれの規格を見ていきます。

根拠1:安全靴には、法律の根拠と2つの規格がある
労働安全衛生規則第558条(安全靴等の使用)は、こう定めています。
事業者は、作業中の労働者に、通路等の構造又は当該作業の状態に応じて、安全靴その他の適当な履物を定め、当該履物を使用させなければならない。
これは「フォークリフトに乗るなら安全靴を履け」という個別の命令ではありません。作業の状態に応じて履物を定め、使わせる義務を事業者に課しているだけです。だから、会社や教習機関が「安全靴で来てください」と指定していれば、それに従う法的な裏づけがあるということです。
では、安全靴かどうかは何で見分けるのか。日本には2つの規格があります。
- JIS T8101:甲被は革またはゴム、つま先に防護性能、耐衝撃性・耐圧迫性などの試験に合格したもの
- JSAA規格(プロテクティブスニーカー):一般のスニーカーに近い見た目で、つま先に先しんを内蔵。A種は耐衝撃性70J・耐圧迫性10kNを満たした汎用タイプ
どちらも、商品ページに規格名がそのまま書いてあります。書いていない靴は、安全靴ではなく普通の作業靴です。
根拠2:ヘルメットには、型式検定合格ラベルという目印がある
記事242の調査では、教習機関3つのうちヘルメットは3機関とも「持参が基本」でした。貸し出しに触れていたのは1機関だけで、それも先着順です。
保護帽(作業用ヘルメット)には「保護帽の規格」(昭和50年労働省告示第66号)という技術基準があります。労働安全衛生法第42条にもとづき、材料・構造・耐貫通性能・衝撃吸収性能まで細かく定められています。
この基準に合格した製品には、帽体の内側に型式検定合格ラベル(通称「労・検」ラベル)が貼られます。ラベルには「飛来・落下物用」「墜落時保護用」など区分も書いてあります。フォークリフトの講習・現場で必要になるのは「飛来・落下物用」です。
安全靴と同じで、これも買う前に商品ページの記載で確認できます。
根拠3:軍手だけは公的規格がない。だから構造で見分ける
3点のうち、軍手だけは事情が違います。JIS T8101やヘルメットの告示のような、公的な規格が存在しません。
記事242で調べた3機関でも、対応はばらばらでした。石災協東京は「ゴム付き手袋」を指定し、京都労働基準協会福知山支部は「軍手」とだけ書き、陸災防山形県支部は記載自体がありませんでした。
規格がない以上、規格名では選べません。だから、記事242で確認できた事実――素手のガーゼ軍手ではなく、ゴム引き・ゴムコーティングされたタイプ――を基準にします。手のひらにゴムが引いてあれば、パレットや荷物を握ったときに滑りにくいという構造上の違いは、規格がなくても表示で確認できます。
補足:冬に受けるなら、首だけもう一度
ここまでの3点は、教習機関が要求するものです。この節だけは要求されません。冬に受ける人しか関係がないので、夏の人は読み飛ばしてください。
記事242で書いたとおり、講習で避けるべきものの基準は「肌を出さない」「引っかけない」の2つです。冬にこの2つ目に引っかかるのが、マフラーとネックウォーマーでした。首に「巻く」ものだからです。
ところが、首は寒い。だから結論はこうなります。首は、巻くのではなく覆う。つまりハイネックのインナーです。
ここにも規格はありません。軍手と同じで、構造で選びます。見るのは2つだけです。
- 首まで一体になっていること → 巻かずに済む。着脱の途中で首から外れる部品がない
- ひも・フード・垂れる部品がないこと → 引っかからない。パーカーのドローコードが避けられるのと同じ理由
どちらも商品ページの写真で確認できます。下は作業用インナーを長く出しているメーカーのハイネックで、この2つを満たします。サイズはSから3Lまであります。
厚さや暖かさは、正直なところ着てみないと分かりません。ここでも買う前に確かめられるのは、性能ではなく形のほうです。
Amazonで検索して閉じていた、あの夜の話
――型番を検索していたあなた。
「作業用ヘルメット」で検索して、似たような商品が何十件も並ぶ。レビューを読み比べても、決め手が見つからない。結局タブを閉じる。
――規格を確認したあなた。
商品ページを開いて、規格名だけ探します。JIS T8101、JSAA A種、労・検ラベル。書いてあれば、それで終わりです。
「じゃあ結局、使ってみないと自分に合うかは分からないんじゃないか」と思われたかもしれません。
そのとおりです。フィット感や履き心地は、買ってみないと分かりません。でも、性能で外すことはなくなります。規格を満たしていない安全靴を履いて、つま先を守れなかった――そういう失敗だけは、買う前に防げます。
受講案内で、貸出か持参かを確認してください
最後に、いま5分でできることを書きます。
受講案内か申込書を開いて、ヘルメット・軍手・安全靴それぞれが「貸出」か「持参」かを確認してください。書いていなければ、電話で聞いてください。
持参が必要なものだけ、規格表示を確認して選んでください。
- 安全靴 → JIS T8101 または JSAA A種の表示
- ヘルメット → 型式検定合格ラベル(労・検、飛来・落下物用)
- 軍手 → ゴム引き・ゴムコーティングタイプ
そして冬に受ける人は、もう1つだけ。首に巻くものではなく、ハイネックのインナーを選んでください。理由は上の補足に書きました。
使い心地は、現場に出てから分かります。でも規格は、今日決められます。
参考文献・出典
- e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」第558条 https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032
- 厚生労働省「保護帽の規格」(昭和50年9月8日労働省告示第66号) https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74066000&dataType=0&pageNo=1
- 公益社団法人 日本保安用品協会(JSAA)安全靴・プロテクティブスニーカー規格 https://jsaa.or.jp/

