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資格を取ろうと決めました。ここまでは良かったのに、そこから進みません。
書店に行けば同じ資格のテキストが何冊も並んでいます。フルカラーがいいのか、1冊完結がいいのか、漫画つきがいいのか。レビューを何往復もして、まだ決まりません。
やっと買って帰っても、今度は開く時間がない。平日は帰宅が遅く、休日は疲れて寝てしまう。机に向かえた日だけが勉強した日になるので、勉強した日がほとんどありません。
まだ1ページも進んでいないのに、もう疲れています。
この2つ——教材が決まらないことと、机に向かえないこと——は、やる気の問題ではありません。勉強のやり方を変えれば、両方まとめて消えます。
買うのをやめて、聴きはじめる
やることはひとつです。
買うのをやめて、聴きはじめる。
テキストを選んで買うのをやめて、月額制の学習サービス「オンスク.JP」のウケホーダイで、耳から勉強を始めます。
資格の学校TACのグループが運営しているオンライン学習サービスで、月1,628円で75講座が受け放題。講義動画に加えて、講義の音声をダウンロードして持ち出せます。(どんな講座があるかは、こちらで見られます
)
つまり、こうなります。
- 教材を選ぶ工程が、まるごと消える(講座は1資格に1つなので、選択が発生しない)
- 机に向かう必要が、なくなる(音声を落として、通勤や散歩で聴ける)
止まっていた理由の両方に、同時に効きます。そう言い切れる理由を3つ挙げます。
根拠1:教材を選ぶ工程が、まるごと消える
正直に言うと、これを書くのは少し複雑な気持ちがあります。私はこのサイトで「おすすめテキスト3選」の記事を4本書いているからです。
4本書いたから分かることがあります。テキスト選びは、思っている以上に消耗します。
比較の軸が複数あり、しかも正解が人によって違うので、調べるほど決まらなくなる。資格が変われば毎回やり直し。買ってから合わないと気づいても、代金は戻ってきません。
ウケホーダイには、この工程がありません。1つの資格に講座は1つなので、選ぶ余地そのものが無い。迷いようがないので、決めた日に始められます。
資格の勉強でいちばん多い失敗は、途中で挫折することではありません。始める前に止まってしまうことです。選択肢を減らすことは、それ自体が対策になります。
根拠2:講義音声を落とせるので、机がいらない
2つ目が、私にとってはいちばん大きい理由です。
スタンダードプランでは、講義の音声をダウンロードできます。動画を見るのではなく、音だけを持ち出せるということです。
なぜこれを重く見るのか。私はFP3級を、机に向かわずに取ったからです。
1日1.5時間、散歩をしながら耳で聴く。それを3ヶ月続けて合格しました。テキストを開いたのは、耳で分からなかったところを確認する1日10分だけです。
ただ、あのやり方には弱点がありました。教材が体系立っていなかったことです。無料の動画を寄せ集めていたので、試験範囲に穴があるかどうかを自分で確かめられませんでした。運が良かっただけかもしれない、といまでも思います。
試験範囲に沿った講義音声が最初から揃っていて、それを落として持ち出せる。これは、私が当時やっていたことの完成形です。
机に向かう時間が取れないなら、机がいらない勉強に変えればいい。通勤の往復が40分あるなら、それが毎日の勉強時間になります。
根拠3:費用は月数で決まるので、始める前に上限が読める
3つ目は、お金の見通しの話です。
月額制なので、払う総額は「何ヶ月使うか」だけで決まります。講座をいくつ受けても値段は変わりません。だから始める前に、かかるお金の上限を自分で決められます。
簿記3級は1日1時間で約2ヶ月が現実的な目安です。あてはめるとこうなります。
| 資格と期間 | スタンダード(月1,628円) |
|---|---|
| 簿記3級を2ヶ月で | 3,256円 |
| FP3級を3ヶ月で | 4,884円 |
| 危険物乙4を2ヶ月で | 3,256円 |
初期費用と入会金は0円、支払いはクレジットカードかPayPayです。いつでも解約できるので、終わったら止めればそこで支払いも終わります。
そして、ここが月額制の本領です。期間内なら、他の講座を何個受けても同じ値段です。簿記3級を進めながらFP3級も聴く、という使い方をしても3,256円のままになります。
プランは2つあるが、選ぶのは実質スタンダード一択
ここは間違えると目的を果たせないので、はっきり書きます。
月額プランは2つあり、差額は550円。ですが中身の差は550円分ではありません。
| 機能 | ライト 1,078円 |
スタンダード 1,628円 |
|---|---|---|
| 講義視聴 | 〇 | 〇 |
| 講義音声のダウンロード | ― | 〇 |
| 講座テキスト・スライドのDL | ― | 〇 |
| 問題演習(初級・中級・上級) | 〇 | 〇 |
| 問題演習の復習機能 | ― | 〇 |
| 特別問題(簿記の仕訳問題など) | ― | 〇 |
| サイト内検索・受講修了証 | ― | 〇 |
根拠2で書いた「講義音声のダウンロード」は、ライトには付いていません。耳から勉強するつもりでライトを選ぶと、目的そのものを達成できません。
もう1つが特別問題(仕訳問題)です。簿記3級は「解く→戻る」の反復で仕訳を体に入れる科目で、仕訳は第1問の45点を占めます。その仕訳問題も、ライトでは使えません。
間違えた問題だけを解き直す復習機能が無いのも、独学では痛いところです。
試験に受かるために使うなら、スタンダード。ライトは「どんな講座があるか眺めてみたい」段階の人向けだと考えたほうが、判断を誤りません。
ただし、あなたの資格が無いかもしれない
勧めておいて何ですが、契約前に必ず確認してほしいことがあります。
75講座ありますが、ラインナップは「入口の資格」に寄っています。このサイトで扱っている資格で照らすと、こうなりました。
| 資格 | 講座 | 内容 |
|---|---|---|
| 日商簿記3級 | あり | 489問・約9.5時間・レジュメPDF付き(別に「仕訳マスター」110問も) |
| FP3級 | あり | 338問・約7.5時間(ほかに金財対応・過去問ポイントの計3講座) |
| FP2級 | あり | 456問・約12.5時間 |
| ITパスポート | あり | 382問・約11時間 |
| 危険物乙4 | あり | 356問・約7.5時間 |
| 簿記2級 | なし | 3級のみ。2級の講座はありません |
| 危険物甲種 | なし | 乙4のみ |
| QC検定 | なし | 3級・2級とも講座なし |
| PMP | なし | 講座なし |
きれいに線が引かれています。簿記は3級だけで2級が無い。危険物は乙4だけで甲種が無い。「まず1つ目を取る」ための場所であって、上位資格を攻める場所ではありません。
数字の読み方にも注意してください。「約9.5時間」は講義の長さであって、合格に必要な勉強時間ではありません。簿記3級の合格には80〜100時間が目安です。講義を1周聴いただけでは受かりません。残りは問題演習の時間です。
もうひとつ正直なところを書くと、1つの資格を短期で取るだけなら、市販テキストと金額はほぼ変わりません。教科書と問題集を揃えて2,000〜3,000円台なので、簿記3級2ヶ月の3,256円とほぼ互角です。値段で選ぶ理由はありません。選ぶ理由は、選ばなくていいことと、机がいらないことです。
買わずに聴きはじめた人の、3か月後
——いまのあなた。
レビューを何往復もしています。フルカラーがいいのか、1冊完結がいいのか。まだ1ページも勉強していないのに、もう疲れています。
——聴きはじめたあなた。
選ぶ工程は消えました。開けば講座がひとつあるだけなので、迷いようがありません。そして今日の勉強は、机ではなく歩きながら終わっています。
通勤の往復だけで、今日のぶんは終わったな。
——机の前に座る時間を、そもそも探さなくてよくなります。
少し、私自身の話をさせてください。
私は資格を取るたびに、紙のテキストを買ってきました。FP3級は合格のトリセツ、ほかの資格もそれぞれ1冊ずつ。そのたびに、どれにするかを何日もかけて調べています。4本のテキスト紹介記事は、その副産物のようなものです。
それでもFP3級だけは、買った本をほとんど開きませんでした。散歩をしながら耳で聴くほうが、私には合っていたからです。
いま振り返ると、あのとき欲しかったのは「試験範囲に沿った講義音声」の一点でした。教材を選ぶ手間も、机に向かう時間も、本当は要らなかったのだと思います。
今日、講座一覧を開いて自分の資格を探してください
最後に、始める順番を書きます。
まず講座一覧
を開いて、自分が狙う資格があるかを確認してください。ここが最初です。無ければ、この記事の話はすべて関係なくなります。
あったら、この3つを決めます。
- 何ヶ月で終えるか — 総額はここで決まります。簿記3級なら2ヶ月で3,256円
- プランはスタンダード — 音声ダウンロードも仕訳問題も復習機能も、ライトには付いていません
- いつ聴くか — 通勤か、散歩か、家事の最中か。机以外の時間を先に決めるほど続きます
無料の会員登録でも、一部の講座と問題は試せます。いきなり払わずに、まず講義の話し方が自分に合うかを確かめてください。耳で聴き続けるものなので、声との相性は思ったより大事です。
合うと分かったらスタンダードで始める。合わなければやめる。月額制なので、その判断を先送りしなくていいのが利点です。
もう一度だけ書いておきます。
買うのをやめて、聴きはじめる。
テキストが決まらないなら、決めなくていい方法があります。机に向かえないなら、机はいりません。止まっていた理由のほうを、消してしまってください。
あわせて読むと、勉強の進め方が決まる記事:
- 耳学習の実際を知りたいなら → FP3級の勉強時間が取れないときの勉強法|散歩×耳学習で合格した体験談
- 簿記3級の勉強時間を知りたいなら → 簿記3級の難易度と勉強時間|働きながら独学で合格するリアルな目安
- 簿記3級の進め方なら → 簿記3級の勉強法|独学2ヶ月で受かる「解く→戻る」の順番だけ覚えればいい
- やっぱり紙で選ぶなら → 簿記3級の独学におすすめのテキスト3選|迷ったらこの基準で選べばOK
- 働きながらの勉強習慣を作るなら → 働きながら資格勉強を続ける方法|朝1時間の勉強で合格した会社員の習慣
- ITパスポートを資格として取るか迷っているなら → ITパスポートは意味ない?|資格は要らなくても、範囲は要る
- テクノロジ系で止まっているなら → ITパスポートの勉強方法|テクノロジ系は、関わってから知る
月額いくらまでなら払う価値があるのか。この問いは、返ってくる側を見ないと決められません。そもそも資格でお金が増える道は2本あり、性質が正反対です。合格時に1回だけ出る一時金は年収に残らず、毎月の給与に乗る資格手当だけが積み上がります。会社の給与規程に資格手当の条項があり、そこに狙っている資格が載っているなら、月額と並べて比べることができます。 → 資格手当がない会社|もらったのは25万円、上がらなかったのは月給
参考文献・出典
- オンスク.JP(TACグループ)公式サイト(料金プラン・講座一覧) https://onsuku.jp/

