FP3級の勉強時間が取れないときの勉強法|散歩×耳学習で合格した体験談

簿記・FP

FP3級を取ろうと決めたのに、勉強時間がまったく取れない。平日は仕事で疲れ果てて、帰宅後に机へ向かう気力なんて残っていない。休日は家のことや休息で終わっていく。「時間ができたら始めよう」と思ったまま、もう何ヶ月も経っていないでしょうか。

私も同じでした。机に向かう勉強時間は、ほぼ確保できないままでした。

それでも、令和4年にFP3級に独学で一発合格しています。何をしたのか。散歩です。散歩で資格に受かるって、どういうことなのか——勉強時間ゼロのまま合格した方法を、実体験でお話しします。

解決策はひとつ。「すでにある時間」を勉強時間に変換する

勉強時間を、新しく作ろうとしないでください。毎日すでに発生している時間を、耳学習に変換するのです。散歩、通勤、家事——手と足は塞がっていても、耳は空いています。

私の実際のやり方は、これだけでした。

  • 散歩しながら、FP講義系のYouTube動画を聴く(1日1.5時間
  • 帰宅後、耳で理解できなかった論点だけテキストで確認(1日10分
  • これを約3ヶ月

テキストは「合格のトリセツ」を、読み込むのではなく辞書のように引く使い方です(テキスト選びはFP3級の独学におすすめのテキスト3選へ)。

正直に言うと、合計時間は約130時間。よく言われる目安「30〜80時間」より多くかかります。それでもこの方法をすすめる理由は、次の3つです。

根拠①:繰り返し聴くことは、記憶の科学にかなっている

「聞き流しなんて頭に入らないのでは」と思うかもしれません。実は、心理学で最も確かめられている学習法則のひとつに「分散学習」があります。一度に詰め込むより、間隔をあけて何度も繰り返すほうが長期記憶に残る——エビングハウスの忘却曲線の時代から、繰り返し実証されてきた効果です。

耳学習は、同じテーマの動画を何度でも聴き直せます。1回目は聞き流しでも、2回、3回と聴くうちに「あ、これさっきも言ってたやつだ」と頭に地図ができる。1回の密度ではなく、回数で覚える。これは分散学習そのものです。

根拠②:歩きながらのほうが、むしろ頭に入る

ハーバード大学医学部のジョン・レイティは、著書『脳を鍛えるには運動しかない』で、有酸素運動が記憶を司る脳の働きを高めることを豊富な研究とともに示しています。歩きながら聴くのは「行儀の悪いながら勉強」ではなく、脳科学的には理にかなった組み合わせなのです。

しかもFP3級は、税金・保険・年金といった制度の理解が中心で、計算問題が少ない資格。耳学習との相性は抜群です(逆に、簿記のような計算中心の資格は耳だけでは厳しい、とは正直に言っておきます)。

根拠③:ドラッカー「時間は、最も希少な資源である」

マネジメントの父ピーター・ドラッカーは『経営者の条件』で、成果をあげる人は「新しい時間を探す」のではなく「すでにある時間の使い方」から始めると言っています。時間は増やせない。だから、使い方を変える。

「勉強時間が取れない」と悩んでいた私に必要だったのは、根性でも早起きでもなく、毎日の散歩というすでにある1.5時間の使い方を変えることだけでした。

その散歩を勉強に変えられたあなたの、少し先の未来

3ヶ月後を想像してみてください。

試験会場のパソコンの前で、あなたは問題を読みながら、ふといつもの講師の声を思い出します。「あ、これ、散歩のとき何回も聴いたやつだ」。画面に表示された結果を見て、帰り道にこうつぶやくはずです。

「勉強時間、結局作れなかったんだけどな」

そう、作れないままでよかったのです。机に向かった記憶はほとんどないのに、手元には合格が残っている。そして気づけば、3ヶ月毎日歩いたことで体も少し軽くなっている。「忙しいままでも、自分は資格が取れる」——この成功体験は、次の資格でも、仕事でも効いてきます。

まずは今日の散歩で、1本だけ聴いてみませんか

勉強を始める必要はありません。机も、ノートも、気合いも要りません。

今日の散歩か、明日の通勤で、FP講義の動画を1本だけ耳に流してみてください。10分で大丈夫です。よくわからなくても、そのまま聴き終えてください。2回目に聴くとき、景色が変わっていることに気づくはずです。

「時間が取れないから、無理」ではありませんでした。時間は、取れないままでいい。あなたの毎日には、勉強時間がもう隠れています。イヤホンだけ持って、出かけましょう。

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