ITパスポートの勉強時間は?|分かれ目は、3分野それぞれ300点取れるかだった

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「ITパスポート 勉強時間」で検索すると、「100〜180時間」という数字がすぐに出てくる。だいたいどのサイトも似たような幅で、それなりに信憑性がありそうに見える。でも、この数字、本当に自分に当てはまるんだろうか。

初心者なら180時間、知識があれば100時間、というざっくりした振り分けだけで、自分の得意・不得意までは考慮されていない。この数字をそのまま鵜呑みにして計画を立てていいのか、正直よく分からないまま検索を続けることになる。

先に結論を書きます。その「100〜180時間」は、IPA公式が定めた数字ではありません。公式が決めているのは時間ではなく、もっと具体的な合格の条件です。この条件を知ると、時間の使い方が変わります。

結論——時間は「出題数の比率」で3分野に配分する

目安時間を使うなら、ストラテジ系32:マネジメント系18:テクノロジ系42の比率で配分してください。そのうえで過去問を1回解き、300点を割っている分野があれば、そこに時間を追加します。

ネットの「100〜180時間」は、民間のスクールが独自に出している参考値です。悪い数字ではありませんが、それだけを均等に3分割して勉強すると、出題の実態とずれます。理由を、公式情報の順に説明します。

時間は「出題数の比率」で3分野に配分する
時間は「出題数の比率」で3分野に配分する

根拠1:IPA公式は、勉強時間の目安を一切公表していない

ITパスポート試験を実施しているIPA(独立行政法人情報処理推進機構)の公式サイトを確認しましたが、「◯時間の学習で合格」というような時間の目安は、どこにも書かれていません。「100〜180時間」という数字は、複数の資格スクールが独自の合格実績などから算出している参考値であり、公式の基準ではないということです。

根拠2:合格基準は「総合600点」だけでなく「各分野300点」も必要

IPA公式が定めているのは、時間ではなく点数の条件です。

総合評価点600点以上(1,000点満点)であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

ここが見落とされがちな点です。総合で600点を超えていても、3つの分野のうち1つでも300点を下回っていれば不合格になります。得意な分野で満点近く取れても、苦手な分野が基準を割っていれば、それだけで落ちるということです。「時間をかけるかどうか」より先に、「どの分野が自分の弱点か」を知ることのほうが、合否に直結します。

根拠3:出題数の比率で、時間配分の見当をつける

試験は3つの分野・9つの大分類で構成されていて、出題数の内訳は次のとおりです。

  • ストラテジ系:32問
  • マネジメント系:18問
  • テクノロジ系:42問

試験時間は120分、出題は小問100問(採点対象は92問)です。テクノロジ系がもっとも出題数が多く、マネジメント系がもっとも少ない。この比率をそのまま時間配分の目安に使うことができます。仮に民間スクールの参考値「100時間」を借りるなら、テクノロジ系に42時間、ストラテジ系に32時間、マネジメント系に18時間、という配分になります。もちろんこれも公式の基準ではありませんが、「均等に3分割する」よりは、出題の実態に近い配分です。

大事なのは、この配分をそのまま守ることではありません。過去問を1回解いてみて、分野別の得点を確認し、300点を割っている分野があれば、そこに配分以上の時間を足す。この確認作業のほうが、総時間数を気にすることより先です。

——分かれ目が分かった、あなたへ

——「100〜180時間」という数字を見て、それが自分に当てはまるのか迷っていたあなた。

——公式の合格基準を確認したあなた。

時間の目安はあくまで参考値で、本当に見るべきは「3分野それぞれで300点取れているか」だと分かった。得意な分野に時間をかけすぎて、苦手な分野を後回しにする、という一番やってはいけないパターンにも気づけた。

今日から、確認してほしいこと

最後に、今日からできることを書きます。

まず、過去問か模擬試験を1回分、時間を計らずに解いてみてください。ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系、それぞれの正答率を出します。300点(3割程度)に届いていない分野があれば、そこが最優先です。総合の勉強時間を積み上げる前に、まず弱点を1つ潰す。それだけで、合格の可能性は大きく変わります。

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参考文献・出典

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