働きながら資格勉強を続ける方法|朝1時間の勉強で合格した会社員の習慣

資格の勉強法・キャリア

「資格を取ろう」と決めたのに、帰宅後はスマホを見ているうちに眠くなって、気づけばテキストを開かないまま1週間——。働きながらの資格勉強で、こんな経験はないでしょうか。

私も同じでした。残業や仕事の疲れで、帰ってから机に向かうことは、ほとんどできませんでした。

それでも、メーカーで働きながらPMP(プロジェクトマネジメントの国際資格)に一発合格できました。夜に根性でがんばったからではありません。「勉強する時間帯」を変えただけです。

この記事では、働きながら資格勉強を続けるための時間の作り方と、挫折しないための考え方を、私の実体験をもとに紹介します。

結論:勉強は「帰宅後」ではなく「出勤前の朝」に固定する

まず結論です。働きながらの資格勉強は、夜ではなく朝にやる。これだけで、続く確率が大きく変わります。

夜の勉強が続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません。夜は「残業」「付き合い」「家事」「疲れ」と、自分ではコントロールできない割り込みが多すぎるのです。「帰ったらやる」という計画は、計画の段階で崩れる前提を抱えています。

一方、朝は違います。出勤前の1時間に、残業や飲み会は割り込んできません。1日の中で唯一、完全に自分でコントロールできる時間です。

私がPMPに合格したときの平日は、こうでした。

  • 朝6時に起きて、そのまま1時間勉強
  • 7時から朝食と出勤準備
  • 8時に家を出る

夜は何もしません。疲れて帰った日も、「今日は勉強できなかった」という罪悪感がありません。朝、すでに終わっているからです。この「夜の自分に期待しない」設計が、試験までの1ヶ月半の継続につながりました。

休日は3時間だけ。平日1時間+休日3時間なら、1週間で約11時間になります。

総勉強時間から「逆算」すれば、期間は自分で決められる

「毎日どれくらいやればいいのか」から考えると、苦しくなります。順番は逆です。資格ごとの目安時間を、自分の週の勉強時間で割って、期間を決めるのです。

主な資格の目安をまとめました(平日朝1時間+休日3時間=週約11時間の場合)。

資格 目安勉強時間 週11時間なら
FP3級 30〜80時間 約1ヶ月〜
簿記3級 50〜100時間 約1〜2ヶ月
PMP 100時間〜 約2ヶ月〜
ITパスポート 100〜150時間 約2.5〜3.5ヶ月
簿記2級 200〜350時間 約5〜8ヶ月

※私がPMPに合格したときの勉強時間の内訳は、PMPの難易度と勉強時間|働きながら一発合格した実体験を全部話すで詳しく書いています。

ポイントは、時間が足りないときに「1日の量を増やす」のではなく、「期間を伸ばす」こと。週11時間のペースは変えずに、締切の方を動かします。無理な計画は挫折のもとです。

朝1時間を習慣にする3つの工夫

①前夜に、教材を開いたまま机に置いておく。

ハーバード大学で幸福学を研究したショーン・エイカーは、著書『幸福優位7つの法則』で「20秒ルール」を紹介しています。人は行動を始めるまでの手間が20秒増えるだけでやらなくなり、逆に20秒減らすだけで習慣にしやすくなる、という法則です。

「テキストを棚から出して、どこまでやったか探して…」という20秒が、眠い朝には高い壁になります。今日やるページを開いたまま寝れば、起きたら座るだけ。朝の意志力を「始めるかどうかの判断」に使わずに済みます。

②「起きたらまず机」と行動を固定する。

心理学者ペーター・ゴルヴィツァーの研究で、「いつ・どこで・何をするか」をあらかじめ決めておくと、目標の実行率が大幅に上がることがわかっています(「実行意図」と呼ばれ、数百の研究で効果が確認されています)。「時間があったら勉強しよう」ではなく「起きたら机に向かう」と決め打ちするのです。

私も、起きたらそのまま机に向かう、という順番だけを守っていました。考える前に体が動く状態になれば、もうやる気に頼る必要はありません。

③できなかった朝は、取り返さない。

ロンドン大学のフィリッパ・ラリーらの習慣形成の研究では、興味深いことがわかっています。習慣が身につくまでには平均66日かかる一方で、「1日くらい抜けても、習慣形成にはほとんど影響しない」のです。

つまり、寝坊した日はゼロでかまいません。危険なのは1回サボることではなく、「夜に取り返そう」として挫折済みの夜型計画に戻ることと、罪悪感から2日、3日と連続で離れてしまうことです。やることはひとつ、翌朝また6時に起きるだけです。

それでも挫折しそうなときは

完璧主義を捨ててください。「毎朝1時間」は理想であって、合格ラインではありません。眠くて仕方ない朝は「10分だけ」でもいい。継続とは1日も休まないことではなく、やめないことです。

朝の1時間を続けられたあなたの、少し先の未来

数ヶ月後、あなたの手元には資格が残ります。でも、それ以上に大きいものが残ります。「働きながらでも、自分は続けられる」という事実です。

私の場合、PMPの合格で仕事への自信がつき、資格手当という目に見える評価もついてきました。そして次の資格に挑戦するときも、「またあの朝のパターンでやればいい」という自分の型が残っています。

まとめ

  • 勉強は夜ではなく、出勤前の朝1時間に固定する
  • 資格の目安時間から逆算し、1日の量ではなく期間で調整する
  • 前夜の準備で朝の意志力を節約し、できなかった日は翌朝に戻るだけ

「そもそも、どの資格から始めるか迷っている」という方は、30代会社員の資格の選び方|「取って意味のある資格」を目的別に絞って紹介も合わせて読んでみてください。

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